平潟湾を背に宮川の右岸を上流へ歩く、レンガ敷きのシックな道です。

2020年9月21日 曇り時々雨 かなり涼しくなり歩くのに快適、
雨は予測できるが小泉の雨を期待して10時5分 瀬戸橋から
宮川沿いに源流関ヶ谷市民の森を目指す。

歩きはじめ

現在の瀬戸橋

「瀬戸橋」は嘉元3年(1305)に鎌倉幕府の北条貞顕の命により架けられた海上橋
     瀬戸橋と東屋  絵:長谷川雪旦(国立国会図書館蔵)

道路上に降りてここから宮川沿いにアピタスーパー、
OKスーパーを右に見て手子神社前を過ぎて、宮川を左手に川沿いに交差点を
直進し釜利谷小川アメニティ通路を小川沿いに進んで
関が谷市民の森に入っていきます。
以下写真にガイドされて源流に向かいましょう。

琵琶島 千代本楼 船宿(弁天屋、荒川屋)の間が宮川河口
すなわち瀬戸橋

金澤八景 野島の夕照

宮川沿いに関ヶ谷市民の森の源流まで約1万歩さあ楽しく歩いて行こう。

関ヶ谷市民の森 宮川源流のほたるの里

現在の平潟湾、野島、乙舳海岸

金澤八景 乙舳の帰帆

関ヶ谷市民の森
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出発点の瀬戸橋 まさに河口の上にあり2軒の船宿の間にある

金澤八景 瀬戸秋月

編集後記
この行程を写真と共に辿るきっかけは金沢八景である、どうしても8つの八景を言えないのである。4つ言えるが8つは言えない何度も本でもネットでも
また街中いたるところに掲示していても覚えられない。これでは金沢区の
小学校に入学出来ない。1つは八景が今その景観をとどめているところが
少ない性もある。宮川を源流まで歩けば八景の内5景は関係する。あと3つを覚えれば全部覚えることになる。
実際残りの3つは位置関係から場所を意識して記憶にとどめることができた。
その3つは内川暮雪、須崎晴嵐、称名晩鐘である。
5つは、野島夕照、乙艫帰帆、平潟落雁、瀬戸秋月、小泉夜雨と何も見ずに書けた。

源流への道

ここから始まる舗装のない道です。山裾で写真では
草に隠れているところが、宮川源流の小川です。
小川に沿って道があります。これは日本中どこでも共通で
赤道、青道といい遮断したり通れなくすることを禁じています。

この道を数分あるけば蛍の里に着きます。この里が源流です。

小川と散策路

ここから始まる約1㎞の水と緑と花の細長い公園です。

このあたりの川中の緋鯉たち

宮川左岸道をOKスーパーを過ぎたところの橋を渡って右岸に出る。
この日はだんだん雲行きが悪くなり雨が降りそうになってきた。
雨の小泉が期待できそうである。

宮川の源流を知ろう

       瀬戸橋から宮川源流関ヶ谷市民の森までの道程を下図に示した。
瀬戸橋、関が谷市民の森の間の宮川沿いには大手スーパー イオン、アピタ、OK、そして八景の1つ
小泉夜雨
の手子神社、釜利谷小川アメニティを経由して関が谷市民の森に至る。健脚でなくとも
景色を楽しみながらまた休憩にはスーパーを利用できる美しくまた変化に富んだ約1時間4kの行程です。

源流のある関ヶ谷市民の森 山側の入口

金澤八景 平潟落雁

金澤八景 小泉の夜雨

雨の小泉の手子神社前の宮川 昔は湾の最奥の海であった

出発点の瀬戸の景観を楽しんだ後は、瀬戸橋から右側を歩けばすぐに
姫小島水門跡に着く、16号線横須賀街道を少し歩き交差点を渡り
姫の島公園を過ぎて橋を渡ると左手にイオンスーパーこれから
宮川左側を川沿いに登っていきます。
宮川を2回横切って2回目は京急線も橋で横切ります。

京急金沢八景駅から16号線(モノレールの方)に降りて、
16号線を左折横浜方向へ交差点瀬戸神社前を右折すれば、
すぐに船宿間の瀬戸橋にいたる。ここが出発点だ。
この前に瀬戸神社に参り、琵琶島に行くのも一興。


出発点:瀬戸橋 宮川は瀬戸橋をくぐって平潟湾にそそぐ。源流の1つが関が谷市民の森にある。
宮川の瀬戸橋から平潟湾、野島、乙舳海岸、近くに琵琶島を見ることができる。
金澤八景の”野島の夕照””乙舳の帰帆””平潟落雁瀬戸の秋月”の四景に思い至る。
ほんのすこし足を延ばせば今も残る琵琶島(弁財天を祭る)とそこからの眺めを楽しめる。

現在の野島 平潟湾 湾岸モノレール、無数の釣舩

宮川河口と瀬戸橋

亀が泳ぐ微笑ましい光景

源泉と地下水を供給している山林

宮川の流れはここから始まる。

宮川の源流

山に入って行く源流

ほたるの里

ほたるの里入口が小さく見えてきた、いこいの広場には
東屋もある。

正面がほたるの里

舗装のない道数分でほたるの里に着く。
向こうに見えているのはいこいの広場
この市民の森は電気、水道、ガス、住宅がない。
蛍には最適の住処である。
横浜で最大の平家ほたるの飛翔地です。

源流への道

坂本町側入口

分かれ道

約1km小川の散策路で花と緑と水の流れを堪能出来ると思います。
もう少し先までアメニティは続くが、広くなった車道を左折する。

3差路 左折すると関が谷市民の森、直進すれば山の手町

上と下の水が合流するところ。

手子神社の目の橋を渡って左折して交差点を直進する

川の中を見るとボラより鯉の方が多くみられる。

渡る橋から手子神社を振り返る

小泉の夜雨 ”かぢまくら とまもる雨も 袖かけて 涙ふる江の むかしをぞ思ふ” 京極高門

手子神社前の雨の宮川 広重と比べてみよう。

雨の宮川

文庫病院近くまで来るとついに雨が降り始めた。
雨の小泉は実現できたようだ。

渡った橋に魚が張り付けられている。そうこの川にはたくさんの魚が
観察できる。
左に見えるはOK、アピタ両スーパー、対岸は金沢中学校です。

宮川を泳ぐ中サイズのボラ

渡ってきた橋

対岸に見えるOKスーパー

宮川 毎年きれいな水になっていく 清流に早くなって欲しい

宮川川面が見える歩道 対岸は文庫駅駐輪場 大きな建物はOKスーパー

車道に出たらアピタスーパーの方向に進む

最初に出会う横断歩道を渡り宮川の横の歩道を進んでゆく

金沢文庫駅側(横浜側)線路

2番目の橋

イオンでトイレ休憩またはレストランもたくさんあるよ

車道を横切り手子神社前を通り橋を通り車道に出て直進する。

この宮川は海からずいぶん離れているが、海のフグをよく
見かける。ずいぶん川をさかのぼることだと感心するが、
フグたちから見ると海を周りから埋め立てたのであって
ずいぶん多くの土を盛ってくれたものだと思うだろう。

雨はかなり降っていたが広重ような雨は写真では難しい
傘をさしている人がいなければ雨は表現できない。

この池に山林からの地下水が流れ込んでいる。
終に源流に到達した。宮川河口の瀬戸橋から関ヶ谷市民の森 
ほたるの里まで約4kの道程であった。

源流は源泉が見える

いよいよ最終地点がまじかに迫って来た。
この一帯にほたるは生息している。

源流はこの山から湧き出している。道は小川の右側になる。

ほたるの里の到着した。左側は関東学院大学の森、自転車は
学生たちのもの。右側が関ヶ谷市民の森 100人以上受け
入れられるいこいの広場がある。

この道を小川に沿って源流に向かう。
日曜日の月2回の愛護会活動により雑草が刈られてた小川です。

宮川源流の小川と青道

2020年9月22日 先日20日の愛護会活動で草刈り現れた小川

源流の小川 今はこのあたり草に蔽われている。

自動販売機と白い家の間にのある道に入る。

左に行ってすぐのこの道を右に曲がると関が谷市民の森にはいれる。
車がようやく通れる道で離合はできない細い舗装道路です。
ハウス農園がある間を通り抜けると宮川源流の小川に会うことになる。
この小川を数分歩いて行けば源流に行きつく。
まっすぐ行くとすぐに小川を横切るがこれも同じ源流で山裾を通り
正しい道で会う小川です。右手に坂本町内会館がある。この道から
入れないので引き返してください。

舗装道路の終わり 舗装はここまで

細い舗装道路なりに数分歩くと舗装が終わり、U字溝の小川であるが
まったく柵のない小川になる。
この小川沿いに舗装のない山裾の道を進んでいく。
ここで行き当たる山が2.2ヘクタールの関が谷市民の森です。
数分でまさに宮川源流に行きつきます。

右に曲がってすぐの細い舗装道路

この細い舗装道路に入ると山が見えるのが関が谷市民の森、道路上に
ビニールハウスが見える。道路が90°右にカーブしたところで
原流の小川に会う。

左折してすぐに3差路になるが左側に行きまたすぐに右折する。
これが関が谷市民の森の坂本町側入口です。

この車道を道なりに少し行くと直進する坂道と左折する3差路に
やってくる。左折しよう。左折すれば市民の森に至り、
直進すると山の手町内に入り左手に山の手自治会館がある。
登り切ったところが関ヶ谷町で左手に辻公園があり、
広いバス通りに行きつく。
左に行けばバスの終点右に行けば西小前バス停に着く
このバスに乗れば終点が金沢文庫駅です。

直進した道は少し狭いすぐに二手に別れるが橋を渡らず
あくまで宮川沿いに右手の道を進む。

手子神社

川を見て橋の名前を見て雨の中を歩いて来る人を見て、
傘をささずにはいられないほどの降りになってきた。

左側に手子神社の小山が見える雨の小泉

小泉の雨に遭遇できたのは幸運です。火野正平もとうちゃんこで
来たこともあるクリエイト横の宮川を過ぎて車道を横切って
手子神社前まで進んでいく。

宮川右岸の手子神社まで続く人道

川を見ながら右岸を進んでいく。
川をのぞくとたいていボラを見ることになる。そう思って
赤いボラがいると思ったらそれは緋鯉だったこともある。

宮川沿いに川の中を観察しながら、交差点金中橋を割り直進していく

鵜  カワウなのかウミウなのか3羽等間隔川面を向き休んでいる

ここからの宮川にはいろんな動物が観察できる。
今は対岸の川縁に3羽の鵜が休んでいる。このあたりから水中に
ボラ、鯉の姿を見ることができる。アブラハヤ、フグなど海水魚と
淡水魚が一緒に泳いでいるのがよく見られる。

階段を降りてこの道をアピタ方向に進んでいく。

宮川沿いの道 横浜市大前から手子神社までの車道

空中橋突き当り右折して進んで宮川沿いの道に出る。

空中橋から道路に降りる階段

空中橋 金沢文庫駅側への道

空中橋から見た京急線路

少し歩きこの空中橋を超えて京急線の左側に出る。

この鳩のくつろぐ橋を渡って右岸に出て宮川沿いを次の端まで行く。

空中橋 右岸から左岸へまた京急線路を超える。

最初の橋を過ぎ2番目の橋の前あたりと京浜急行の大きな車庫がある。
電車好きには堪能できる眺めです。
この2番目の橋を渡り右岸の道路に出る。

このイオンスーパー前の横断歩道を渡って宮川左岸を登って行く。

宮川左岸アパート群の間を上流へ

宮川を右に見て 交差点をから2番目この橋の次の橋を右岸に渡る

イオン前横断歩道

宮川沿いに交差点を直進して川をのぞけば鯉、亀、色とりどりの
大きな鯉の群れが見られる。

道の左側に小川が流れている。湧き水を池に貯めて流しているため
年中水が涸れることはない。

源泉の池の土手 道の終点 左側が小川

手子神社までの歩道で車は通らないから十分わき見しながら
歩いて行ける宮川の中は今日はボラばかりだ。
今にも雨が降りそうになって来た。

文庫病院裏の宮川の雨降りはじめ

空中橋から八景駅側(横須賀側)を見ると車庫を含む15路線を見ることになる。

京浜急行金澤検車区 車庫

ほたるの里に到着した。この門柱と杉の木との間に小川がある。

現在はコロナのため大勢で入ると密になるため入場を制限している。

小川に沿って歩いていく。6月、7月には夕方7時過ぎれば
蛍も見られる。

少し進むと小川アメニティに入るこのそばに散策路が設けてあるので、
ここから約1kが緑と花と水に彩られた道を進む。

川が終わり小川アメニティになる。急に水量が増減するわけでなく
小川アメニティの下に本流がある。鯉のいるところで2つの流れが
合流している。

源流への道

源流への道

源流への道

ここで宮川は海とはへだたり淡水魚しか見られなくなる。
またこれより上流に入る。川から小川に変わるともいえる。

釜利谷 小川アメニティ

OKスーパーを過ぎて橋を渡り 左岸を川沿いに進んでゆく

なぜすぐ近くに2つのスーパーが出来たのか、ユニー(現在のアピタ)は
耐震建物でなかったので建て替えの費用を嫌って高成績店舗なのに撤退
しようとしていた。思い直して再建その隙間にOKが進出してきた。
この競合は相乗効果を生むと想定したが当っていた。

ユニーが撤退したときは金沢文庫に一軒の本屋もなかった。
日本最古の図書館のある文庫に本屋0軒という皮肉から
スーパー2軒本屋1軒(アピタの中)になった。

水門跡を過ぎて左側の16号線に出る

図書館を右手に見て交差点を渡り姫の島公園を過ぎて

宮川を渡るとイオンスーパーの前に出る。

    照手姫の伝説

小栗判官と照手姫の物語は古くから浄瑠璃や芝居の取り上げられている。
昔戦いに敗れた判官を助けようと照手姫が朝比奈を超えて六浦港に向かう
ところ追手に捕らえられ油提というところで川に投げ込まれた。
数日後乳母の侍従が姫を探し油提まで来て悲しみのあまり川に飛込み自殺
してしまいました。この川を侍従川と呼び持っていた化粧道具にちなんで
この場所を油提と呼ぶようになりました。
一方照手姫は千光寺の観音様に助けられ野島の漁師の家に連れて
行かれました。漁師の妻は嫉妬深く照手姫を松の木にしばりつけいぶり
殺そうとしました。またもや観音様に助け出され、その後小栗判官と再会
夫婦となって幸せな日々をおくりました。
この水門跡の場所がいぶしの場所です。

金沢文庫駅側を見れば京急線は金沢文庫駅で2路線駅が普通上下線、
2路線が急行、特急上下線 計4路線となる。
ここで京急線は宮川とクロスしている。
左手の道路はこれから歩く道、その向こうに見えるのがアピタスーパー

出発点から数分で姫小島水門跡に着きます。
1785年永島家六代目段右衛門が造った新田開発のための水門、
満潮はせき止め、干潮は解放で開閉、1993年に形を復元。
姫小島は照手姫がこの島で松葉いぶしの難に遭ったことを土地の人が
哀れみ姫小島と呼ぶようになったそうです。
島であったとは現在想像するのが難しいようです。

横浜市金沢図書館

姫小島水門跡